浅田真央の凄さ。

2008年12月02日 18:08

一人の女性、それも18歳の女の子からこれほどの感動を
今までにもらった事があるだろうか・・・?

28日金曜日、女子ショートに間に合うように会社を出て
急ぎ足で会場の代々木競技場に向かいました。
今までの去年のような流れを味わっていれば、まだ2戦目の
今日のショートはミスがあるだろうなぁと、覚悟はしていました。
席は1階北側のスタンド、巨大スクリーンが良く見えてキス&クライも
よく見えました。
第一グループが終わり、第二グループの6分間練習が始まりました。
普通、ここでトイレ休憩に立つ人が多いように感じるのですが
そんな気配は全く無く、浅田選手の仕上がりを見守っているかのようでした。
そんな心配をよそに、アップをしていく浅田選手。
いつものようにリンクの縦を使ってボーゲンのように滑る基本から入り、
徐々に体を慣らしジャンプを跳び始めました。
私の不安をよそに、次々に決められていくジャンプ。
成功する度に歓声が上がり、安堵する観客。
あっという間に練習が終わり、いよいよ競技が始まります。

テレビで観ている時程緊張はしないのですが、@3人てとこまで来た時
ものすごく緊張してきてしまって、手には脂汗が出てきて
体は震えるし・・・演技するのは私じゃないのに(汗)
そして、リンクサイドに浅田選手とコーチが現れ準備を始めました。
中野選手と入れ替わりでリンクに滑り出す浅田選手。
流すように滑り始め、会場からはガンバレー、真央ちゃーんと
色んな声があがりました。

会場に最後の選手名がコールされます。
「Mao Asada!」
コールされた浅田選手はゆっくりと立ち位置に立ち、ゆっくりと両手をあげ
最初のポーズを取ります。
この瞬間から会場は静まり返り、固唾を飲みます。
3−3を決めた瞬間、ものすごい歓声が上がり熱気がぶわっとなりました。
その後の3ルッツもエッジの心配なく綺麗に決まり、2アクセルも決まりました。
後で本人が語ってますが、ジャンプが成功した途端緊張してしまって
スパイラルでぐらついてしまったそうです。
演技が終わった後のあのホッとして頷いた顔がすごく印象的で、本当に
色んなプレッシャーを抱えていたんだなぁと感じました。

残念ながら3−3のループが認定されず、得点は抑えられましたが
ダントツのトップでフリーを迎えることになりました。
もう緊張が抜けて大丈夫、とこの日の浅田選手を見た人は思ったでしょう。
それでも何かしらのドラマを生む彼女の事だから、観ている方は
まだまだ気が抜けない(笑)

次の日女子フリーの前に着けるように家を出て、会場に向かいました。
席は1日目とほとんど一緒。
6分間練習が始まる前からもう緊張度がピークを越えて、手が冷たくなって
きてしまったので手袋をしてなんとか耐えてました。第二グループの6人が
一斉にリンクに飛び出し、歓声が上がります。
昨日と同じように、席を立つ人はほとんどなくリンクに目を向けていました。
私は始終浅田選手を目で追ってました。
むむ・・これは試合?と錯覚を起こす程ジャンプを跳んでいる浅田選手。
3−3、3サルコウ、3アクセルと次々に決めていました。
1度3アクセルが失敗に終わって、少し不安がよぎったのですが
時間ギリギリのところで、再度成功させて大歓声の中練習を終えていました。
ショートに続きこの日も最後の最後までリンクにいました。
裏に下がる時、会場から「だいじょぶ、だいじょぶ!」という力強い男性の
声がして会場がほっと、笑いに包まれいい感じで練習を終えていた感じでした。

段々と順番が近付くにつれ、体が拒否反応を起こして立ち上がって
そこを去りたい衝動に駆られました(笑)
ワグナー選手と入れ替わりでリンクに滑り出した浅田選手は、なんと
この待ち時間にもジャンプを跳び、感覚を確実なものにしてる感じでした。
事前にエレメンツシートを確認していた私は、歴史的瞬間が見れるかも
しれないと、心臓が飛び出そうな感覚を抑えながらも
早く演技が始まって欲しいと思いました。

力強い振り付けで「仮面舞踏会」が始り、最初の3アクセルー+2トゥループ!
すごく綺麗な3アクセルだったけど、綺麗に回り過ぎた為にコンボにする事が
出来ませんでした。
となると、次はコンボにしてくるか回避だろうけど・・・当初の予定と違うし
大丈夫だろうか・・・とものすごい不安がよぎり、もう手を組み祈るしか
ありませんでした。
そしてあの独特の助走が始まった瞬間、心の中で「や、やっちゃうのぉーー!」
と興奮が走り、ジャンプが決まった瞬間会場はものすごい大歓声で
それと同時にこれまで味わった事が無いほどの鳥肌が、体中ざわざわっと
駆け巡り大変な事になってました。
そして着氷して次の振りに入る頃、とんでもないものを見ちゃったんだと
実感し、涙がぼろぼろこぼれちゃって
次の3−2−2の連続ジャンプの歓声に紛れて泣いてました(笑)
そしてラストのあのステップ。
もう生で観れる喜びって、まさにこういうスピード感とか、大音量の音楽と
ピタっ、ピタっと合っている振り付けを観られる事だなって。
あのステップの時から会場は手拍子をしながらも、最後の大歓声に
備えるかのように、声は上がらずしーんとしてたんです。
そしてスピンが終わり、さぁ、大歓声!!って所で
あのコケ(笑)
会場は「あああああぁああーーー!」って(笑)
だけど、終わった後の浅田選手のあのやっちゃったーーーー!っていう
笑顔と、3アクセル2回やり遂げた達成感と、滑りきった疲労感と
いろんな物が混じった勇ましい顔を見てまた新たな感動が押し寄せて
きました。
もう文句なく会場はスタオベ、そして鳴り止まない賞賛の拍手と共に
投げ込まれていく花束やプレゼント。
やっと我に返り、自分でも興奮を抑えられないかのようにお辞儀の後に、
ファンに向かってぴょんぴょん跳ねる彼女の姿が目に焼きついて消えません。
その仕草がめちゃくちゃ可愛くて、あぁ、演技中はあんなに凛々しくて
かっこいいのに、やっぱり中身はスケートが大好きでジャンプの成功がとっても
嬉しい18歳の女の子なんだなぁって思いました。

◎◎

すごいものを観させてもらったのだけど、更に驚くべき事は
あれでもまだ「完璧」では無かった事。
2回目の3アクセルは微妙に回転が足りなくて認定はされていないし、
後半の3フリップー3ループが単独の3フリップになったし、3トゥループは
本当は3ルッツの構成だし、最後の決めポーズも完全なものではなかった。
それなのに、191点という脅威のスコア。
これがSP、FP完璧だったらどうなっちゃうんだろう。

浅田選手から目が離せない理由の一つに、「次が楽しみ」
という漠然とした思いを残してくれるという事。
そして最後の最後まで、そういった感情を残してくれるのがすごい所。
それが演技や作り物では無く、生の一人の人間が
作りだしている本当のドラマなんだと感じさせてくれる。
この先ファイナル、全日本、四大陸、世界選手権とまだまだ試合は続くけど
ファンはシーズンが終わるまで気は抜けないし、見届けなければいけない。
だけど、生で感じさせてもらったあの興奮と感動は絶対に色褪せる事は
ないし、あそこに居た全ての浅田選手のファンの一生の思い出に
なった事は間違いないと思う。

前にも書いたけど・・・本当に浅田真央という人と同じ世代に生きられる事に
感謝したいと思います。
来週はファイナル、どんな結果になっても応援しています!!!








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